川合山は県立静岡東高校と静岡市中央卸売市場との間にある低山です。ウォーキングをしながら散策していた際に発見した遊歩道です。県営団地側から上って竹林の間を歩きながら進むのは気持ちの良いものでした。

県営団地側登り口

しばらく進むと川合展望台に到着します。県営団地登山口から20分程度で到着します。展望台からは静岡市東南部全体が見えます。また、この展望台は古墳跡でもあり、看板に次のように記されています。
この川合山展望台広場には二基の古墳があります。五世紀ごろこの地域を治めた有力者のものと思われます。古墳の形状は円形(円墳)で、静岡市内に数多くある古墳の中では比較的古い時代(古墳時代中期)に造られたものです。展望が開け景観の良いこの地は、昔も今も人を魅了する場所に変わりないようです。

川合展望台で一休みした後、あちこちにタケノコが生えている道を進んでいくと東側と西側の分かれ道に出会います。行きは東側ルートで帰りは西側ルートで歩くことにしました。

川合山展望台から15分ほど進むと高積展望台に着きますが、展望台と言っても写真のように何も景色は見えません。ただ、この地が三等三角点であるということです。三角点とは経度、緯度、標高の基準となる点で、日本全国では、約50km間隔に一等三角点が約1000点、約8km間隔で二等三角点が約5000点、約4km間隔で三等三角点が3万2000点、約2km間隔で四等三角点が約6万9000点、設置されているとのことです。

高積展望台から梅の実がなっている木を眺めながら10分ほど進んでいくと、農道への下り道に出ます。農道を進んでいくと東側にNTTDoCoMoの沼上無線局があり、さらに進むと中坂峠に到着します。
中坂峠は見晴らしがいいのかなと思いきや、ベンチがあるだけで景色は見えませんでした。残念!

中坂峠から農道をさらに進んでいくと行き止まりでした。仕方なく戻ることにしました。帰りは西側のルートなので、今度は西側の静岡市中央卸売市場が眼下に見えます。途中、諏訪神社への降り口があります。諏訪神社は伝説の「沼のばあさん」を祀っている神社です。
沼のばあさん伝説
「こよし」という美しい娘がいて、その母親がこよしを生むとすぐ亡くなったことから、おばあさんが育てました。こよしが17歳になったとき、おばあさんが病気になってしまったため、こよしが毎日浅間様にお百度参りを行っていました。いつものようにお百度参りをしていたのですがその途中の川で河童にさらわれてしまったのです。それを聞いたおばあさんは怒って龍になり河童を退治した後、沼を守るために沼に身を投じました。
というものです。

西側ルートからの戻る道がわからず苦労しました。農道を進んでいくと、農道の終点で私有地という看板があるところに出ます。立入禁止とあるので中へ入れず、ちょうど近くにいた農家の方に聞いたら、少し入ると、看板があって西側ルートの入口(出口)だよと教えてくれました。

西側ルートは展望できる場所はありませんが、竹林の中を歩くので、とても清々しい気持ちになります。
根本部分の竹の青緑色と上部の明るい若緑の色、そして空の青色がマッチして、とても美しく感じました。