安倍城跡に向かうコースは洞慶院から登るコースと西ヶ谷総合運動場から登るコースがある。概ね往復で3時間のコースであるが、健脚ならば増善寺を廻ってもよい。
今回は洞慶院から往復するコースを選択しました。
洞慶院には20台くらいおける駐車場がありますが、更に奥に行くともう一つ駐車場があります。この奥の駐車場は意外と知られておらず、梅の季節で混んでいるときはこちらに止めるとよいでしょう。

入り口の駐車場
奥の駐車場

洞慶院の釣鐘のあるところに登山口があります。

安倍城跡への道は直登する道とその道を縫うように進むジグザグの道があります。私は膝を痛めないようにジグザグコースを進みます。ジグザグコースには1番から33番までの石仏が道案内してくれます。33番の石仏のところにベンチがあります。ここまでくれば、安倍城跡までの道の半分と考えてよいでしょう。

直登かジグザグか
33番石仏

33番の石仏を過ぎると、途中、増善寺への道案内があります。今回は増善寺までは行きませんでしたが、以前行った時の看板にあるように、由緒あるお寺です。増善寺への道案内を過ぎると少し険しい所があります。
頂上からの景色はとてもよく、私が制覇した静岡市内の低山が見渡せます。

頂上 標高435.2m

安倍城跡に建っている石碑の裏側には、以下の説明が書かれていました。
安倍城
鎌倉幕府滅亡後全国を二分して争われた南北朝時代に、後醍醐天皇が率いる南朝方に加わった内牧を本拠地とする狩野介貞長一族が、北朝方の駿河今川氏と相対していた。. 狩野氏は広範囲に出城や砦を配置した城塞群を築いた。. その本城が安倍城である。後醍醐天皇の皇子宗良親王をこの地に向かえるなど、駿河南朝方の拠点として今川氏との攻防を繰り返してきたが、十四世紀中頃廃城となった。
平成七年十一月 安倍城跡の会.

山頂に眺望案内があります。実際に見えた景色と合わせてみると納得できます。ここに掲載されている低山のすべての山を登ったことがあるので、それぞれの山のコースを思い出しながら、昼食を取りました。

登山口の洞慶院は元は真言宗の喜慶院(庵)という寺だったとされるが、曹洞宗の禅師・怒仲天閣の法嗣・ 石叟円柱(せきそうえんちゅう)が1450年(宝徳2年)に当地へ至り、福島伊賀守より土地の寄進を受けて1452年(享徳元年)に建立、洞慶院と称した(師である恕仲天誾を開山とし、石叟自身は2世を名乗った)という。
境内には歴代住職が植樹したとされる約400本の梅が生える梅園がある。(出典:Wikipedia)
地元では「おとうけんさん」として親しまれている。3月初旬の梅の季節になると多くの見学者が訪れる。