写真は静岡浅間神社です。浅間神社(せんげんじんじゃ・あさまじんじゃ)は、富士山を神様とする神社で総本宮は、富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)です。浅間神社では木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を主祭神に祀っています。木花開耶姫命は炎の中でも無事に出産を遂げたことから、安産・子育ての神様として信仰されています。
紹介するコースは浅間神社から出発し、鯨が池までのハイキングコースです。コースがよく整備されており、看板も各所に設置されているので道に迷うことはありません。私がこのコースを好きなのは、アップダウンが多いことです。登山の場合は行きは上り、帰りは下りということが多いのですが、このコースは浅間山(標高134m)、賤機山(標高171m)、茶臼山(標高191.8m)、賤機タンク山(標高230m)、福成山(標高227.2m)と連なっており、低山のアップダウンを繰り返して飽きることがありません。途中、各種の樹木や花が植えられていて気持ちの良いコースです。昼食を取りながらゆっくり歩けば4時間程度です。
浅間神社から登るのに、正面から105段の階段を上っていくか、境内の奥に建つ宮ケ崎交番の横を通っていくコースがあります。どちらも葉山神社に向かいますが、宮ケ崎交番の横を通っていくと途中に国指定史跡である賤機山古墳(しずはたやまこふん)があります。
葉山神社の横を通って25分ほど進んでいくと観音像広場にでます。観音像は空襲で亡くなった方を供養するために建てられました。その横に墜落したB29戦闘員の供養碑があります。広場の奥右に行くとハイキングコースにつながります。広場は春になると桜がきれいで、その途中で遠く富士山を臨むことができます。
観音像広場を過ぎて進んでいくと、賤機山城(しずはたやまじょう)跡があります。賤機山城は今川氏館の詰城として築かれたと考えられています(諸説あり)が、その後は駿河を手中にした武田氏の管理下に置かれたようです。
更に歩いていくと、様々な色をしたあじさいが植えられている場所に出ます。6月の夏場に行けば見られます。そこを過ぎていくと、3月初旬には河津桜が美しい場所に出ます。
花を見ながら進んでいくと、一本杉の場所に出ます。この一本杉は昔あった大きな一本杉の子孫が植えられているようです。茶畑の中を進んでいくと休憩場所に出ます。トイレもあります。この場所から農道をはずれて更に山道にいくとミカン畑が広がり、見晴らしの良い場所に出ます。私はこのどちらかでいつも昼食を取ります。浅間神社から約2時間弱といったところです。この2つの休憩場所の間に、私が発見した「風もないのに揺れる葉っぱ」を見つけた場所があります。
食事で30分ほど休憩した後、茶畑を通り過ぎ、少し険しい道を進んでいくと福成神社(ふくなりじんじゃ)に着きます。野性味ある尊厳とした雰囲気のある神社です。ここが、このハイキングで最後の山になります。この福成神社を右に進む道と左に進む道がありますが、左は農道の上の方に下り、右の道は農道の下に着きます。私は右に進む道が好きです。
農道に出るとすぐに鯨が池に到着します。その傍らに車が3台ほどおける駐車場がトイレの横にあります。そこから10分ほどでバスが通る道にでます。ちょうどバスが来る時間ならばラッキー、少し時間があるときは、そばにローソンがあるので、アイスクリームを食べてバスの到着を待ちます。浅間神社から出発して3時間、昼食を取りながらゆっくり歩いて4時間半くらいです。